結構前にTwitterの友人からSONYのVPL-VW60とKIKUCHIの80インチスクリーンを譲って頂いた。
当時はサブPCからHDMI出力したBlu-RayとかアマプラやNetflixを見て満足していた。
「家に帰れば80インチスクリーンがあるんだぞ」というのは心の支えにもなった。
が、しばらく見ていると、特に暗い画面での階調飛びが気になるようになってしまった。
耐えられない程でもないのだがこれを期に4K・UHD・Dolby Atmosの環境をそろえる流れになってしまった。
○プロジェクタ
購入したのはEPSONの「EH-TW7100」にした。
上を見ればネイティブ4Kとかもあるのだが流石に価格差で手が出なかった。
4KエンハンスメントテクノロジーとやらでFHDの画素をプルプルさせて疑似4Kにするというものだ。正直ネイティブ4Kとの違いが感じられないデキだと思う。目が悪いわけではないと思う。
買い替えの決め手になった階調飛びも気にならず自然な発色をしてくれる。
また光源も非常に明るく、部屋を真っ暗にしなくてもある程度見れる絵にしてくれる。
HDMIも2系統あるため、後述のBlu-RayプレイヤとサブPCを接続している。サブPCで見れる競馬のTV中継を大画面に映すとこれもいい感じだ。
おまけでスピーカーが付いているらしいが、これは全く使っていない。
設置に関しては壁内の柱に木をコースレッドで打ち付けてそれを土台に壁吊りしている。
部屋の反対側のスクリーンも同じように
地震が起きたらぶっ壊れる可能性があるが、設置して暫く経つが緩んだりぐらついたりといった問題は起きていない。施工屋さんが見たら怒られそうだ。
部屋の反対側というのもプロジェクタ選びのネックになったところで、短焦点だったりすると設置箇所的に足りなかったのだ。2~3mの焦点距離で80インチというのもピッタリだったろう。
○Blu-Rayプレイヤ
これまたTwitterでおすすめされたSONYの「UBP-X800M2」にした。
UHD・4K HDR・4Kアプコンなどに対応している。
レコーダーのほうがいいんじゃないかとも思ったが、録画機はサブPCで事足りているし、4K放送も見るかなぁって感じだったのでプレイヤを選択
UHD 4KのBlu-rayの再生は言わずもがなとてもきれい。大げさに言えば映画館が来ているみたいだ。
意外と効き目があったのが4Kアプコンで、従来のFHDのディスクを再生してもかなりくっきりとした解像度で表示してくれる。わかりやすいのがアニメを再生するときで、線画のくっきりさが違うように見える。
ストリーミングにはネトフリとYoutubeとプライムビデオに対応しており、自分の環境では必要十分だ。バッファが溜まっていないときとか動きの早いシーンなどはストリーミングだと粗さが目立つときもあるがこれはどの機器でも一緒だろう。
また、メディアサーバーへの接続もでき、特に設定した覚えはないのだが、サブPCで録画したTVも見ることができた。これはあまり使っていない。(直接見ればいいので)
さらに重宝したのが音声出力専用のHDMI出力があったことだ。同軸光ケーブルもあるのだが、ヘッドホン的にはHDMI出力があるのはありがたかった。
○ヘッドホン
一番悩んだのが音声の選択だ。せっかくならAtomsの環境にしたいが、部屋のつくり的にどう頑張ってもマルチチャンネルのスピーカーを設置することは出来ない。ましてや天井スピーカーは夢の世界だ。
ここで救世主のように選択肢に出てきたのが、Victor(JVC?ケンウッド?)の「XP-EXT1」だ。
試聴したとき、体験映像で実際上から音が聞こえた感じがするのがヘッドホンなのに意味がわからなかった。そのときに「もうこれしか無い」と購入を決意。
自分の耳の形状とか特性とかに合わせて適した音場を測定してくれるのがウリで設定自体は至って簡単に済む。これのおかげで7.1.4chを再現できるのだろう。
スマホアプリで測定や本体の設定などを行うことができるため、操作感自体も悪くない。
どこかのブログでリアルサラウンド環境と比較していてそれには劣るみたいなことが書いてあったが、それはある意味当然だとは思う。実際天井スピーカーの定位感はすこし劣るところはある。それでも前後左右や距離感といった定位感はかなりしっかりとしていると思う。
始め映画を見たときは頭の中で人がしゃべってる感じがして(センタースピーカーの音だろうか)少し違和感があったがすぐに慣れた。
また、5.1chや2chの音源を7.1.4chにアップミクスしてくれる機能もある。
ただ5.1chからの効果はあまり良くわからない。2chからは流石に無理がある。素直にステレオで聞こう。
ちなみにソースがどんな形式の音源かはスマホアプリから確認できる。
ヘッドホン自体は密閉型でかなり周りの音を遮断する。元々あまり大きくないがプロジェクタの動作音も聞こえなくなる。
デメリットとしては、ヘッドホン本体の耐久性に難がある"らしい"ことと、母艦のコイル鳴きが結構することだ。ヘッドホン本体の締め付けも少しきつめに思う。
そこに目を瞑れば、リアルサラウンドシステムを構築出来ない自分のような環境であれば、現状これしか選択肢は無いのではないだろうか。
○おまけ
縁の下の力持ち的な働きをしてくれるのが遮光カーテンだ。
いくらプロジェクタのルーメンが高くても暗い部屋にするのが一番に決まっている。
サンレジャン(調べてビビったが東海地方周辺が主な店のようだ)で窓枠に合わせた遮光ロールスクリーンをオーダーして設置。それでも隙間はできるので、そこにはAmazonで買ったウレタンを両面テープでくっつけるやつで埋めた。
少し迷光が入るものの必要十分な暗闇を手にすることが出来た。
○おわりに
完全に最初のプロジェクタをもらったところが呼び水になって様々な設備を整えてしまった。あからさまな予算オーバーだ。
でも、家で手軽に映画館気分というのはとても心強く、Blu-rayを揃えていく楽しみも出来た。
今までも映画を見るときは多かったが、これからはその体験を一つ上げて行くことができるだろう。たのしみ。